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【ご当地キャラ】黄桜すいVOICEROID化について【後編】

累計17日目。

日々のお勤めお疲れ様です。アカツッキーです。

昨日の前編が黄桜すい公式TwitterにRTされて今までで一番アクセスされて戦々恐々としております。怖い。

 

前編でもお伝えさせていただきましたが、これは正確な情報を調べたりしたわけでもない、

対して知識もないし別に運営でもない『ただの外野の勝手な妄言』

ですので、その辺りご理解いただける方で時間に余裕のある方のみお読みいただければと思います。

 

あと私はVOICEROID大好きですし、ご当地キャラクターも本気で応援しています!

 

 

さんざん予防線を張ったところで、表題。

いくつかの要素にわけて見ていこうかと思います。

 

 

【製品化までのシステムについて】

ご当地キャラクターに限らず、VOICEROIDを制作するにはどうすればいいのか?詳細はまったく分かりませんが、ただ莫大なお金がかかることは分かります。

 

例えば現在製作中のVOICEROID「東北イタコ」は、開発のためにクラウドファンディングで450万円を公募しました。結果として2000万円を超える金額が集まり、運営側から「もう無理許して」と言われたのは今でも思い出すと笑います。

greenfunding.jp

これはクラウドファンディング出資者への返礼品やシステム手数料なども含まれますので、実際に制作するだけであれば400万円前後ではないかと推測されます。もちろん機能の充実を計るならそれ以上必要になりますが。

 

そこで400万円を用意して、声優さんなどに協力の了承を得て、これでお願いしますと開発・販売元の株式会社AHS様(VOICEROID|製品情報|AHS(AH-Software))にお願いすれば「分かりました作りましょう」となるのかと言えば、そんな簡単な話ではないでしょう。今回発表された桜乃そらが企画発足から5年かかったことを考えても、その難しさが伺えます。

 

お金以外の面で見れば、やはり「収益が見込めるかどうか」は制作に踏み切る重要な項目であると思います。

 

同じご当地キャラクターであり、VOICEROIDでありVOCALOIDでもある「東北ずん子」は企業化された団体により、VOICEROIDなどの製品化がされる以前から当時まだ目新しいシステムだったクラウドファンディングを実施するなど活発に活動を行なってきました。

 

それに対し、現在多くのご当地キャラクターは個人あるいは小規模の民間団体が運営をしており、一般企業と比較すると知名度や運営地盤の硬さ(脆さ)などを鑑みれば、自由度や今後の伸びしろなどが十分に残されていたとしても、高額な開発費、声優さんのスケジュール調整、各種エンジニア確保等を考慮すれば、なかなか踏み切るのは勇気がいると思います。

 

 

【お金について】

 上記でも触れましたが、開発には高額な費用がかかります。個人や小規模(少数)で活動していると、お金の準備も大変です。東北ずん子にならい、クラウドファンディングという手もありますが「VOICEROID化」という看板だけではよほどの魅力をプレゼン出来ない限り、界隈における知名度などから数百万円はなかなか難しいのではないかと思います。

 

同じご当地キャラクターで、先日クラウドファンディングで約285万円を集めたものもあります。

camp-fire.jp

こちらはご当地アイドルや同じ地域の他キャラクターとの協力などもしておりますので単純比較は出来ませんが、地道な活動を続けた結果が現れた一つの事例に違いありません。

そう考えると、現状の活動ペースではまだまだ時期尚早であり、数年単位での活動は必要だと感じます。

 

クラウドファンディングしないで開発されている他のVOICEROIDはきっとAHS様があれこれしてちゃんと資金調達されていらっしゃるんですよねきっと……よく分かんないけど()

 

黄桜すいのボイロ化CFするなら諭吉10人までなら出す。

 

 

【製作後のキャラクターの扱いについて】

そしてこれが一番危惧する問題。

いまこれを読んでいただいている方は、VOICEROIDの動画を視聴したことがあるでしょうか?キャラクターごとに様々な公式設定があります。しかし「常識の範囲内で」自由に設定を付けて活動することを容認(黙認?)されているのもまたVOICEROIDの良いところ。まさに「100人マスター(製作者)がいれば100通りのキャラクターがいる」という十人十色の世界です。

 

そんな世界だからこそ、一般的に疎まれるような設定をされることも多々あります。

 

「結月ゆかり」はそのスレンダーな体型から、床や壁、マインクラフトなどのゲーム実況に出てくる崖や盾など、いわゆる平面的描写があると「まな板」「絶壁」などとそのルックスを揶揄するネタが当たり前のように使われています。

 

「琴葉茜・琴葉葵」は現状もっとも様々な方向に展開されています(私の主観による)。双子の姉妹ということから、いわゆる「ガチレズ」扱いをされることも多く、とりわけ姉である「琴葉茜」は暴力的・猟奇的表現、いわゆる「グロ」や「リョナ」と呼ばれる表現に用いられることが多く、ニコニコ動画においては「ダークサイド」と呼ばれ一部のファンから熱狂的な支持を受けています。

 

「東北ずん子」はまるでアルコールや麻薬の依存症患者のように、時には宗教のようにずんだずんだ言わされています。

……ああ、平常運転か。

 

これらの表現が好き嫌いは別にして、個人的には悪いとは思いません。重要なことは、汎用性があり、多くの方に使用してもらえるということは、自分たちが望まない形の設定をされて運用される可能性があるということです。

 

服を剥かれ、変態的な性描写をされるかもしれません。

殴られたり蹴られたり、暴行されるかもしれません。

腕を切り落とされたり、何度も殺されたり、苦手な人からすれば目を背けたくなるような酷いことをされるかもしれません。

 

もう一度お伝えしますが、こういう表現を悪いもの、自粛するべきものと言うつもりはありません。版権元に怒られない範囲で(決められたルールの中で)想像力を働かせ、自由に活動することは、むしろ良いことと思っています。

 

問われるのは、むしろ版権側。この場合、ご当地キャラクターの生みの親たちです。

 

今回例に名前をお借りした「黄桜すい」は、素直で天然な女の子。そのご当地キャラクターとしての活動は地元密着型で、一歩一歩大切に大切に育ててきたことは、一番最初のクラウドファンディングの時からずっと追ってきた身としては十分に理解しているつもりです。

 

そうした地道な活動があったからこそ、地元の道の駅に専用コーナーが設けられ、地元の鉄道のヘッドマークに(期間限定で)起用され、地元のラーメン屋でコラボ商品が(期間限定で)発売され、いくつかの駅やお店に関連キャラクターの等身大パネルを置けるまでになったのだと思います。

 

そうして大切に育てたキャラクターが、先程上げたような使い方をされても大丈夫ですか?と、私は問うてみたいです。東北ずん子のように(ほぼ)フルオープンの状態にできますか?耐えられますか?と。

 

「キャラクターのイメージを損なうような表現を禁止します」と言えばいいと思うかもしれません。でも現状を鑑みるに、それで止められるものではありません。仮にもっとルールを決めて締め付けをすれば汎用性に欠け、使う側は興冷めするでしょう。

それで正しく大切に使ってくれる人が残るのなら良いじゃない、という意見もあるかもしれません。でも、それならVOICEROIDという媒体にする意味が本当にあるのでしょうか?

 

もちろん、上記の例は極端なものです。VOICEROIDを使用した動画のほんの一部に過ぎません。多くの場合、公式設定を守りながら、快活だったり、人見知りだったりとキャラクターに設定を付けています。

 

今回例に上げた黄桜すいのように、非公認とはいえご当地キャラクターとして活動し、地元にある程度支持されてコラボなどしている以上、否応なしに「イメージ」というものが付いて回ります。

いくつもCMに出ていた芸能人が不倫報道され降板されるなんてことがよくありますよね?例として並べるのはいささか強引かもしれませんが、芸能人よりも、ゆるキャラよりも、萌えキャラというのは一般論として未だに風当たりが強いものです。

 

「VOICEROID化すること」はあくまでも目的のための手段に過ぎません。その手段のために、目的に支障が出てしまっては本末転倒です。

 

黄桜すいに限らず、VOICEROID化を、と思っている方々は、そうしたことに対する心の準備も必要であると私は思います。

 

まぁ、さんざんネタにされエロいこともグロいこともされてる結月ゆかりがオホーツク観光大使に任命されたりしているので気にしすぎと言われれば「デスヨネー」って感じではありますが……。

okhotskyukari.info

 

 

【まとめ】

 「まず作れると決まったわけではないのに何を言っているのか」 

「そんなことを考えていたら何も出来ない」

「運営が今すぐ作ると言ってないのに、ただの外野のくせに偉そうに語るな」

 

その他、色々とご意見があるとは思います。

VOICEROIDというものと出会い、自身もまたその中で彼女たちの力を借りて動画を作らせていただいている身としては、どうしても「VOICEROID化したら~」というのを見るたびに、大丈夫かな?と心配になってしまったのです。

 

余計なお世話であることは自覚しています。その道の方から見ればまったく見当違いなことを言っているのかもしれません。

 

でも、一度こうして文字にして、言いたいことを吐き出したかったのです。これは、Twitterでは出来ないことですから。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

このような支離滅裂で無駄に長いだけの自分勝手な妄言にお付き合いいただいたあなたはきっと、菩薩のような方に違いありません。

 

そんな菩薩のようなあなたにお願いがあります。現在、静岡県清水市の非公認ご当地キャラクター「葵 桜玖耶(さくやちゃん)」が主催の「第1回 ご当地応援萌えキャラグランプリ2018」が開催中です。今日から開催しました。皆様の投票で順位が決まります。ぜひご参加下さい。

 

第1回ご当地応援萌えキャラグランプリ2018

 

 

では、長文乱文失礼しました。誤字脱字とか意味わかんないとかあったらそっと教えていただけると嬉しいです。

この件につきまして、ここまで読んで下さったあなたのご意見を聞いてみたいです。お時間ありましたらコメントやTwitterで教えていただければ嬉しいです。

ただ、この件について議論をするつもりは一切ございません。肯定的な意見も否定的な意見も、返信は控えさせていただきたく思います。

 

新キャラも発表されたVOICEROIDのさらなる発展と、ご当地キャラクターの増々のご活躍を、心よりお祈りすると共に、私に出来る形で応援させていただければと思います。

 

では、この辺で。

ご自愛くださいませ。